高耐久STKネット

技術の概要

1.技術開発の背景及び契機

落石防護柵(ストーンガード)や落石防止網(ロックネット)に使用される従来のひし形金網は、錆びや腐食に弱く、またその構造上、網の一部破断による連続破網が問題となっていました。特に海岸地帯や火山地帯、工業地帯などでは、金網の耐久性は極端に減少し、ライフサイクルコストや維持管理に大きな負担ともなっていました。さらには、落石防止網の道路法面における施工では、重量物である金網の資材持ち上げによる交通規制や、作業の安全性についても軽量性が求められていました。

2.技術の内容

高耐久STKネットは、ポリエステル100%の合成繊維(ポリエステルモノフィラメント)による2回捻り亀甲形のネットで、軽くて錆びない、金網に代わる落石防止用のネットとして開発されました。ポリエステルは合成樹脂の中でも、耐酸(塩酸、硫酸、硝酸)性や耐候(紫外線)性に優れており、ネットの素線引張強度は、落石防止網の基準強度(290N/㎜2)以上であり、φ3×50㎜目ネットの重量は580g/㎡(φ3.2×50㎜目ひし形金網:2,600g/㎡)と軽量性にも優れています。また、亀甲形2回捻りで編網されているため、部分的な破断に対しても、連続破網することはありません。環境化学製品であるSTKネットは、光の反射もなく、透過性もよいことから景観を損ねず、再生プラスチックとしての再利用も可能です。耐久性は30年暴露の素線の引張強度低下が全く無いことから、60年以上と推定されます。

3.技術の効果

従来技術では耐久性に問題があった塩害や火山ガス、硫化ガスによる腐食や錆びに対して、または破網性、さらには軽量化による工期短縮に伴う交通規制の緩和や、作業の安全性の向上を、ポリエステル100%の亀甲形ネットで対応が可能となりました。初期コストは金網と比較して高価になりますが、ライフサイクルコストや維持管理では優位になります。特に落石防止網では、錆びてしまった既設金網を撤去することなく、貰い錆をしないSTKネットで重ね張りをすることにより、更新時の工期や経費が有利になります。ネットの特性を活かして、かごマットやフェンス等にも応用されています。

4.技術の適用範囲

  • 従来の金網(φ3.2×50㎜)で設計、施工が可能な工法や場所であれば、適用できます。 
  • 耐酸性や耐候性等厳しい使用環境や、景観を重視する箇所では、特に効果的です。
  • 火気のある所での使用はできません。 
  • 極強アルカリ(PH14以上)の所での使用はできません。

5.活用実績

国の機関 95  件 (九州 54件 、九州以外 41件 ) 
自治体 368 件 (九州150件 、九州以外218件 )
民  間 304 件 (九州 78件 、九州以外226件 )

特徴



  • ポリエステル100%で錆び・腐食がありません。
  • 合成樹脂の中でも特に紫外線に強い素材です。
  • 塩害や酸性の強い場所での使用に最適です。



  • ポリエステルの比重は1.38(鉄は7.86)です。
  • 作業の軽減や工期の短縮に役立ちます



  • 耐久性は60年以上でコスト縮減に役立ちます。



  • 亀甲形2回ひねりで連続破網しません。



  • ポリエステルは絶縁性で環境化学製品のため有害物質を含みません


  • 使用後は再生プラスチック等として再利用ができます。
  • 光の反射がなく、透過性に優れています。
  • 火気のある所、極強アルカリ(PH14以上)の所での使用はできません。

施行例

※クリックすると画像が拡大されます

国道220号小谷地区外2件法面防災工事[宮崎]

大型生簀網

一般国道499号道路災害防除工事[長崎]

浦添城ワカレジー保全対策工事[沖縄]

小林えびの高原牧園線災害防除工事[鹿児島]

東九州道鹿屋~曽於フェンス工[鹿児島]

唐津港まき網市場改修工事[佐賀]

国東港海岸浸食防止工事[大分]


データ



線交差点
強度(N)
1m当たりの
線交差点数
張力
(kN/m)
金網
素線3.2mm
1150 14.8 17.0
STKネット
素線3.0mm
860 20.0 17.2


(長崎県建設技術研究センター実施)

ポリエステルモノフィラメント(STKネットの素材)は、製造直後、分子の結びつきが、不安定で2~3年かけて安定する性質があり、その間は強度が増します。 この試験の結果から、経年経過による急激な強度低下はなく、耐久年数は60年以上と想定されます。

引張試験
No.1 No.2 No.3
最大引張荷重(N) 2160 2260 2250
引張強さ(N/mm2) 367 384 382
破断位置 取付金具 取付金具 取付金具


(長崎県諫早市実施)

STKネットに岩石各種を垂直に落とし、破網実験を行いました。 試験の結果、金網との相関関係強度がわかり、実用強度が得られました。




(大分県建設技術センター実施)

STKネットを連結した場合の引張強度試験を行い、連結した場合においても実用強度が得られることを確認しました。

材料 試験結果(引張強さ:kN) 破断強度 備考
1回目 2回目 3回目 平均値 (N/mm2)
原反
部材
12.3 12.4 12.4 12.4 351 破断

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施工要項

STKネットの形は幅が2050mm(固定) 長さは自在にカットできます。現地測量の段階で法長を分割して測っておきます。

STKネットの形は幅が2050mm(固定) 長さは自在にカットできます。現地測量の段階で法長を分割して測っておきます。



網目 対辺
距離
ピッチ 線径 重量
g/m2
大目合 45mm 59mm 50mm 3.0mm 590g/m2
小目合 35mm 37mm 40mm 2.5mm 570g/m2

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アングル型フェンスからSTKネットへ張り替え

一般的なアングル型ひし形金網
フェンスの張り替え

金網を撤去後、支柱・胴縁の錆を落し、
下地材、上塗り材を塗装し、
高耐久STKネットで張り替えます。


胴縁へのネットの取付は、
φ3mmポリエステル線を
STKネットに織込んで使用します。


支柱・胴縁へのネットの取付は、
新たな固定金具等は必要ありません。

フェンスを構成しているネット以外の部材は錆びてもケレンをし塗装後再利用できるが金網ネットは錆びて腐食してしまうと張替が必要になる。 張替後、部材が腐食し機能できなくなるまでSTKネットは使用でき再接地の時にはSTKネットは再利用できます。

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新着情報
2017年09月06日
採用情報を更新致しました。
2017年09月06日
会社案内を更新致しました。
2017年08月06日
代表あいさつを更新致しました。
2017年05月25日
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2017年05月25日
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2016年06月20日
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2016年05月10日
代表あいさつを更新致しました。
2016年02月15日
採用情報を更新致しました。
2015年11月06日
取扱い製品に「SWマット」を新しく追加致しました。
2015年11月06日
施工事例を更新致しました。
2015年09月29日
施工事例を更新致しました。
2014年10月17日
ホームページをリニューアルいたしました
デザインを一新いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。
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